幸福の科学出版 ザ・リバティ(The Liberty)編集長ブログ

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里村英一のザ・リバティ編集長ブログ


恐慌を演出するな

  皆さん、ご機嫌いかがですか。

 

 あまり色よいお返事は期待できないような雰囲気が漂っております。

 特に地方に出かけると、中小企業経営者の皆さんから資金繰りの厳しさに関して、悲鳴のような話を聞くことが増えています。

 

 早く銀行紙幣、発行してください!

 

 ところで、こんな風潮に便乗して恐慌ムードを演出するかのようなマスコミの振る舞いが、最近目について仕方ありません。

 

 弊誌でも取り上げた「派遣村」。もちろん、本当に困窮していた方々もいたけれど、「どうなの」という方も多かったですよね。

 でも、政府批判と社会主義的政策の実現を求める政治的プロパガンダとしては大成功だったんじゃないですか。

 

 それで、某大手紙の投書コーナーが最近、どうも変なんです。

 それは投書ですから、何を言おうがかまいません。ただ、ちと怪しげな匂いのするものまであるのです。

 

 一例を挙げれば、最近その某大手紙で「ホームレス歌人」なる方が話題になっています。自称ホームレスの方が毎週月曜日だけその大手紙を買い、せっせと歌を投稿しているという。このことを看板コラムで書いたり社会面でとりあげたり、なかなか熱心なのです。

 

さらには「涙があふれました」という女子高生の投書が投書欄で取り上げられていました。この女子高生は投書で、「経済的に豊かな人は、困っている人を助けるべきではないでしょうか」と訴えていました。

 

 その言やよし。ただ、なにやら恐慌の風が吹いた昭和初期の香りがぷんぷんという感じがしないでもありません。女子高生の純粋な心を否定するものではありませんが、どうでしょうか? 

 

 「蟹工船」ブームと喧伝される昨今ですが、やはりこうしたプロレタリアート文学がもてはやされるときには、薄幸の歌人(詩人)が必要なのでしょうか。

 

 この某大手紙では、ほかにも最近こんな投書が載っていました。

 三十代の主婦の方でしたが、三人の子供を抱え、税金やら保険料を払って大変な生活苦だ、と訴えていました。なにしろ電子レンジもないし、湯沸し器もないのだそうです。

 生活苦は分かります。実際、子供がいるといろいろ出費が、それも突然にかさむというのは事実です。

 

 ただ、常識的に考えれば、電子レンジなどは今、数千円で買えます。投書するぐらいだから、この主婦の方は恐らく新聞の定期購読をしていると思うのですが、そのお金で電子レンジ買えちゃうわけです。

 

 もちろん何を買おうがその人の自由ですが、だからこそこうした「アイテム」を使い、「誰もが持っているはずのものさえ持てない人がいるんだ。いいのかこれで!政府はなんとかしろっ。金持ちからカネをとれっ」という方向に持っていこうというのは、いただけません。

 

 現に、ある我が編集部員の実家には電子レンジも湯沸し器も存在しないそうです。それはライフスタイルの問題であって、経済問題ではないからだとのことです。

 

 繰り返しますが、言論の自由ですから何をどう言おうとも構いません。ただ、いたずらに情緒に訴えるプロパガンダ的手法は、たいがいにしないと「ヤラセ」と変わらなくなります。

 

 特に、不況の風が強いだけに、そこに拍車をかけるかのような「恐慌の演出」は消費マインドや投資マインドを冷え込ませ、資本主義精神を毀損するだけのことにしかなりませんから、控えるべきでしょう。

 

 もっとも不況になればなるほど嬉しいという種族の方々(本当にそんな人たちがいるんです)には、こんな諫言はなんにも意味がないでしょうが。

2009年3月19日