丹羽宇一郎・駐中国大使が乗った公用車が中国人と見られる男たちに襲撃され日の丸が奪われるという、前代未聞の事件が27日起こったが、外務省は中国側に抗議することを見送った。その同日、日本政府は、東京都が提出していた尖閣諸島への上陸許可申請を不許可とした。この国の政治家・官僚は、これだけの「国辱」を受けていても中国に媚を売るつもりなのか。

中国ではすでに各地で「反日デモ」が繰り広げられ、日の丸が燃やされる映像が全世界に流されている。そのような中国全体の空気の中で丹羽大使が襲われた。丹羽大使は「中国寄り」と批判を受けたこともあり、すでに更迭が決まっている。そのような大使までが襲撃されるというところに、中国という国の見境のなさが表れていると言えよう。

だが、それにも増して情けないのが日本政府の態度だ。玄葉光一郎外相は「大変遺憾だ」といつものワンパターンを繰り返すだけで正式抗議は控えるという。野田佳彦首相が胡錦濤主席に「親書」を送るというが、韓国に親書を送り返された直後でもあり、親書の効果のほどは皆目分からない。

このような野蛮な国に対してはまず言葉で反撃するのが第一だろう。野田首相も24日の会見で韓国に対しては「不法占拠」という発言をしたが、中国に対してはいまだ弱腰のままだ。

もっと中国政府に向かって、「貴国の国民のこのような蛮行は断じて許されない行為であり、即刻逮捕し、反日デモも含めて鎮静化させよ。さもなくば、中国国内の日本人の危険が保障されない限り、日本政府関係者を引き揚げることも考える」などと、首相ははっきり言うべきであろう。

だが、さらに輪を懸けて憤りを感じるのは、尖閣諸島への東京都の上陸を不許可とした日本政府の対応だ。香港の抗議船に尖閣上陸を許したばかりか、「強制送還」とは名ばかりの、のしを付けて送り返すという態度と、自国の領土に日本人に上陸を許可しないという態度の双方を見れば、一体どの国の政府なのかと疑われても仕方あるまい。

さすがにネット上では「愛国勢力」が燃え上がっているが、しかし現実には日本人は中国人と違って「反中デモ」を行わないか、行っても報道されない。以前、数千人規模で行われた幸福実現党などの「尖閣を守れ」デモ行進もマスコミは一切報道しなかった。この国のマスコミもまた売国勢力と化している。

中国や韓国にここまで舐められて、黙っているわけにはいかない。政治家・官僚にも「国士」が出るべきであろう。サムライ国家の精神が目覚めない限り、日本は「属国」への道を歩むばかりだ。(仁)

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2012年8月22日付記事 大川隆法総裁による緊急霊言特集

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2012年8月17日付本欄 【新聞読み比べ】政府も弱腰だがマスコミも弱腰――尖閣上陸で不起訴

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=4717

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Aug 23th: 英語御説法 Be Strong 質疑応答第1問

Obama vs. Romney; Whoever wins the election, the result will be the same

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If U.S. citizens put the economy first, rather than equality and world peace, the next U.S. President is going to be Romney. If they are less concerned about the economy, and more concerned about implementing justice, world peace, and an egalitarian society inclusive of minorities,…Read the whole story>>

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Aug 23th: キリスト教 vs. 幸福の科学?(2012年9月号62、63頁)

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Editor's Column:Christianity vs. Happy Science?

This year in June, Master Ryuho Okawa of Happy Science went on his first teaching trip to Africa, which marks a milestone, as he has now spread the teachings of Happy Science across all five continents. Maybe this is the reason why more and more other world religions have started acknowledging Happy Science…. Read the whole story>>

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