米海軍が、横須賀基地に寄港している原子力潜水艦「ミシガン」の内部を報道陣に公開した。19日付朝日新聞デジタルが報じている。ミシガンの寄港は2年ぶり。

ミシガンは、通常弾頭の巡航ミサイルを154発搭載した上で、乗員160人の他に米海軍の特殊部隊「SEALs」を66人乗せている。SEALsは、陸海空問わずに偵察、監視、不正規戦などの特殊作戦に対応できる能力を持つ。

そもそも、潜水艦あるいは空母に原子力機関を搭載するメリットで、一番に挙げるべきは膨大な発電量だろう。一都市への電力にも匹敵するという発電量は、艦の航続距離を理論上、無限とした。特に潜水艦ではそれが顕著だ。

原潜が開発されるまでは、潜水艦の潜航距離は長くて一週間程度だった。艦内は狭く蒸し暑い。しかし、最新の原潜は3カ月間潜りっぱなしでいられ、機関出力の増大は艦の大型化とともに乗員スペースを広くした。また、海水の電気分解により新鮮な酸素が供給されるため、「原潜内の酸素は世界一きれい」と言われる。

大川隆法・幸福の科学総裁は、その著書『震災復興への道』で次のように指摘している。

「将来的には、日本も、原子力空母や原子力潜水艦を、きちんと持たなければならないでしょう」「米軍でも、原子力潜水艦が世界中の海中で動いていますが、このことが抑止力となっています。(中略)もし、アメリカ本土が大陸間弾道ミサイル等の攻撃を受け、壊滅的被害を被ったとしても、海のなかから反撃ができるのです」

また、膨大な発電量と大きな艦内スペースを持つ原子力空母は、震災支援にも役に立つ。国防と防災は密接に関係しているのだ。昨年の東日本大震災での原発事故以降、「人命を軽視する原発はいらない」などと非難されてきたが、非常時にこそ原発を有効活用するべきではないか。(悠)

【参考書籍】

幸福の科学出版ホームページ 『震災復興への道』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=38

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