2012年5月号記事

ニュースそもそも解説

ロシアって、どんな国?

アメリカと世界を東西に二分したソビエト連邦が1991年に崩壊し、そのうちの面積の約8割、人口の約半分(約1億4千万人)を占めて成立したのがロシア連邦(通称ロシア)だ。

ロシアは、旧ソ連が社会主義国であったのに対し、資本主義経済を導入したため、当初は超インフレに見舞われ失業者があふれた。

そんな中で、2000年に大統領となったプーチン氏は、所得税を一律13%にするフラットタックスで減税し、脱税を厳しく取り締まった。その結果、国家の税収は劇的に増え、景気は回復し、高度経済成長を続け、「強いロシア」が復活した。

プーチン氏は親日家で知られ、柔道五段の武道家でもある。ロシア国民も7割以上が「日本が好き」と答え、日本食は大ブーム、日本製品は無条件に好まれるという、世界でも有数の「親日国」である。

ウラジーミル・プーチン

1952年生まれ。第2代ロシア連邦大統領(2000~2008年)、第5代および第9代首相、そして今年3月、第4代大統領に返り咲いた。

レニングラード大学法学部卒業後、ソ連国家保安委員会(KGB)に就職し、東ドイツで諜報活動に従事。1999年、エリツィン大統領によって首相に任命され、2000年、大統領に就任し2期8年務める。2008年に大統領を退任したが、首相に指名され、2012年の大統領選にまた立候補し当選。大統領の任期が6年に改制されたため、2期務めれば2024年まで「プーチン時代」が続くことになる。

ロシア・プーチン新大統領と帝国の未来

定価 1,365円(税込)

著者 大川隆法