2010年春に大学・専門学校を卒業した人のうち、就職できない、または就職から3年以内に離職した人の割合が52%と、半分以上もいた。19日に内閣府が発表した。

近年の若者は安定志向が強く、大企業志望が多い。しかし大企業の求人倍率は低く、2012年は0.65倍。ここに一つのミスマッチがある。対して中小企業の求人倍率は3.35倍だ。今回の推計では、就職後、3年以内に離職する人の割合が3割を超えるという結果になった。より良い労働条件を求めての早期離職もあると考えられる。

大川隆法・幸福の科学総裁は著書『幸福の法』(幸福の科学出版刊)で、次のように述べている。

「『自分が縁を得た会社で天命を発揮しよう』と思うことが大事なのです。たとえ、その会社に天命がなくても、一生懸命に努力した者には次の道が開けます」「『どのような職場であっても、そこで最善を尽くして生きていく中にこそ、天命は出てくるのだ』という考え方をしない人は、成功することはほとんどありません」

筆者は若者に近い世代だが、実は最初の就職先は3カ月でやめ、現在までに2回ほど転職している。結果的にいろいろな業種を覗き見られて、大変面白い経験だった(その代わり履歴書の体裁は悪い)。

その経験を踏まえると、仕事を続けられるのは、「人の役に立てている」と自分で感じられる職場。その部分を追求していくと、天命を感じられる状態に近づくと思う。

「どんな仕事でも、誰かの役には立っている」――そう信じて仕事に打ち込む中で、自分の天命も見つかるのではないだろうか。若者は、それを一つひとつ見つけ、大事にしていってほしいと思う。(居)

【参考書籍】

幸福の科学出版ホームページ 『幸福の法』

http://www.irhpress.co.jp/detail/html/H0203.html