イランの核開発に対し欧米が制裁の動きを強める中、イラン海軍は2日、ホルムズ海峡周辺で新型の地対艦巡航ミサイル「カデル」の発射実験を行い、「成功した」と発表した。このミサイルは国産で射程約200キロ。

1日には中距離ミサイル「メフラブ」の発射実験を行ったことに加え、核開発に関連して「核燃料棒の製造に成功し、性能試験を初めて行った」と発表した。

イランの核開発をめぐっては、オバマ大統領が「いかなる選択肢も排除しない」と述べ、軍事攻撃の可能性もあるとの考えを再三示している。アメリカの後ろ盾を受けるイスラエルは、イランの核開発を最大の脅威と位置づけており、イランの核施設への空爆を主張している。

一方、金正日総書記が死去した北朝鮮情勢も今年、軍事衝突に発展する可能性がある。一つのきっかけとなり得るのは、2012年2月から3月に予定されている毎春恒例の米韓合同軍事演習「キーリゾルブ」。毎年2万人前後の兵員が参加し、昨年は空母も加わった。このときは「金正日死去」を想定した訓練で、北朝鮮側は「侵略者が挑発するならば、ソウルは火の海になる」と猛烈な非難を行った。

予定通り実施されれば、金正恩新体制が警戒態勢に入り、北朝鮮としてもミサイル発射実験や核実験などに踏み切る可能性がある。

イラン・イスラエル情勢と北朝鮮情勢ともに年初から緊張が高まっている。

幸福の科学・大川隆法総裁は、「『北朝鮮-終わりの始まり-』-霊的真実の衝撃-」(金正日・金正恩守護霊の霊言)の中で、霊言を受けた総括として以下のように述べている。

「(アメリカは)イランと北朝鮮、どっち先やるか。オバマ大統領は予算的には両方同時にはできないので、北朝鮮の優先順位が上がったと見ていい」

アメリカが動くとしたら、この2、3月が焦点となる。(織)

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