ネットなどで、今回の震災が「天罰」だったのではないかとの書き込みが出回っている。地震の起きた11日から書き込みは始まっており、その中では「左翼政権の時に大地震が起きる」として、1995年の阪神大震災の時が村山富市首相だったことと、現在の菅政権とを引き比べている。

渡部昇一氏も、同様のことを言っている。

日本の首相は正月に伊勢神宮に参拝する習慣があったが、村山首相は参拝しなかった。すると、阪神大震災が起き、「首相が伊勢神宮を参拝しなかったからではないか」という声が国民の間で出たと指摘。今回の大災害も「国民」という言葉が嫌いな左翼政権のときに起きたと言い、「為政者が天の怒りに触れると犠牲になるのは国民なのだ」と訴える。

3月14日には石原都知事が今回の地震を「日本人のアイデンティティーは我欲。この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」と発言している(後に謝罪)。

確かに左翼政権の時に限って大災害が起きるという、偶然とは思えない奇妙な符合がある。

この論点は、すでに3月13日に公開された大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁の法話「諸行無常の風に吹かれて」でも指摘されていた。

「実質上の左翼政権が立っているときに起きているということは知らないといけない。その背景にはやはり、仏や神を軽んずる風潮、唯物論的な風潮が勝利したという宣言をしているときに、こういう天変地異が起きているということは知らなければならない」

ちなみに大正12年の関東大震災の時は「天譴論(てんけんろん)」というのが起きた。天譴とは、天災とは腐敗した人間社会を懲らしめるために下した天罰だとする考え方で、当時、内村鑑三や渋沢栄一が主張した。

いずれにせよ、大きな災害に見舞われた時は、為政者はむろん、国民全体が大きな反省を促されている時だと考えるべきなのかもしれない。(村・HC)

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